今年もそろそろタイヤ交換
私の住む地域は降雪地ですので、毎年このぐらいの時期から12月頭にかけて、タイヤ交換をする風景が見られます。
公共交通などのインフラが整っていないので、車は必需品なのですが、それだけに車を所有している人の割合も多く、晴れた土日には、「カランカラーン」と工具を地面に置く音が聞こえてきます。
すると、それを合図にしたかのように、あちらこちらから同じような音が聞こえてくる風景というのは、こういう土地に長年住む者としては、もはや季節感すら覚えます。
さて、今年はじめに北陸で豪雪となり、災害レベルの混乱が起きた事は、まだ記憶に新しいと思いますが、そんな中で、「チェーン義務化」のニュースが舞い込んできました。
しかしながら、このチェーン義務化はできるならば施行されない事を願いたいものです。
インフラの整っていない、車が必需品という地方での、小まめな脱着の手間は相当な負担になります。
そもそも、今年の豪雪時であっても、悪路に強い乗用車等の立ち往生は、一台も目撃しておりません。
仏教の話に、毒矢を射られた鹿の話があります。
簡単に説明しますと
「毒矢を射られた鹿が死にかけて苦しんでいる時に、真っ先に必要な事は矢を抜き、解毒し傷口を治療するなど適切な処置を行う事ですよ。
治療より先に、その矢に塗られた毒がなにか、射った人は男性か女性か・・・等を気にしていても、それらが判明するのを待っていては鹿は助かりませんよ。」
という話です。
ニュースを目にした際に、その話がまっさきに浮かんでまいりました。
そして、地元の方々であればお分かりのことと思いますが
今年のような豪雪による混乱を治療するのであれば
その患部は
・除雪体制
・中型~大型車両
・油断
このキーワードですね。
靴擦れ対策に絆創膏を貼ることを義務化と言われても、靴擦れしにくいスニーカーやサンダルにまで絆創膏を貼る効果はそれほど期待できません。
メーカーは靴擦れしにくい靴を作る努力をし、消費者は念入りに自分の足に合わせて靴擦れしにくい靴を選び、やむなく靴擦れしやすいと分かっている靴に対しては対策を徹底し、万が一に備えて絆創膏や傷薬を持ち歩くのが適切な治療だと思うのですが。