はいっ坊主

坊主が気まぐれに日々のご縁をしるします

明けましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

昨年思い立って始めたばかりのブログ故、まだまだ記事数は少ないですが、今年も時間を見つけては書いていきたいと思いますので、気になられた方がおられましたら、しばしお付き合い頂けると幸いです。

 

 新年ということで、新年にまつわるお寺の思い出話をさせていただきます。

イメージとして「お坊さんは盆暮れ正月は忙しい」なんて思っていらっしゃる方も多いと思いますが、それは正しい認識で間違いありません。

正月には、ご門徒さんや近所の方々が、自坊へとやってきます。

私が中学生ぐらいの頃だったでしょうか。

冬休みにはいる前に、同級生たちが

「初詣、一緒に行かないか?」

といった話をしておりました。

当然といっては当然ですが、いわゆる初詣に人でにぎわう神社に行くという経験は一度もありませんでしたから、その話に加わって聞いておりますと、お祭りのようにお店のテントが立ち並び、大層楽しいという話をしているではありませんか。

思い返せば、幼い頃に

「うちは初詣って行かないの?」

なんて母親に聞いたこともありました。

「お御堂!」

と本堂を指差されましたが・・・。

そんな事が幾度か重なりまして、「初詣に行ってみたい」という欲求は募るばかりです。

そこで、学生時代に一度だけ、「世間の正月を経験しておく」という大義名分を掲げまして友人たちと夜中に初詣に行ってみました。

話に聞いていたとおり、深夜にも関わらずお祭りのような賑わいに出店の数々。

正直に申しまして、楽しませて頂きました。

しかし、それが後にも先にも、恐らく生涯に一度きりの体験でしょう。

お寺は、お迎えする側ですからね。

先のクリスマスの話と同様、お寺にいると、世間一般とは少し事情が違うお正月の思い出をご紹介させていただきました。

正月のピークも過ぎて、少し落ち着いたところで、ふと思い出しましたので、ご挨拶のついでに記載させて頂きました。

 

 今年もまた、皆様と良いご縁が育める事を願いまして、新年のご挨拶に変えさせて頂きます。